すると、そこには私が転んだ原因のマットの寄れを直している先生の姿が。


______なんだかんだ言って、優しいんだよなぁ。


先生は、私がこういう先生の小さい行動ひとつひとつを見ていることを知らない。


だから…こういうことされると、私が先生のこと、もっと好きになるのにも気付いてない。




幸先悪いと思ってたけど、案外良い夏になるかもしれない。


私は、そんな予感を密かに胸に抱いていた。