「はい、そこまで。筆記用具を置いて、後ろから前に回してください。」

私は、それまでの緊張から解き放たれ、ふーっと息を吐いた。


正直言って、手応えは感じていた。

PU補習の問題が、いくつかそのまま出ていたから…。







やっぱり、先生はすごいや。



帰り道に紫乃に出来栄えを聞くと、私と同じことを言っていた。


お互いに、いい結果が期待できそうだ。



______先生、私、頑張ったよ。

私は、心の中で先生にそっと報告した。