あっという間にPUが終わり、私達が帰ろうとした時。


荒井先生が、
「美織!紫乃!」
と私達を呼んだ。

「「なんですかー?」」

「テスト、頑張れよ。特に、美織。あんだけ授業で問題を解けてたんだから、最低でも学年トップ、最高で100点だよな?」

先生が、そういじわるく言う。

「先生、それはいくらなんでもハードル高過ぎですよ…笑」

私がそう言うと、それに被せて紫乃が

「そうそう!美織はともかく、私は無理だよ〜っ!」

と反論する。

「いや、無理じゃない。2人とも、頑張ってたからいけるよ。
さっきのは大げさかもしれなかったけど、俺は良い結果を残せると信じてるよ。」

先生が、急に真面目になっていうもんだから、なんだかいけそうな気がしてきた。

我ながら単純だな______そう思いつつ、私は
「自分なりのベストを尽くします。頑張りますね!」

と返事していた。
紫乃も、

「美織が頑張るなら、私も頑張らなくちゃなー。」

と、やややる気がなさげだけど、ちゃんと返事してくれた。

「おー。頑張れよ!じゃあ、またね。」

「「はーい。さようならー!」」


帰った後、私は行き場のない嬉しさと興奮、テストへの意気込みを紫乃に電話でぶつけていた……………。