どうやらこの時期は授業の順番も変更になるらしく、一コマ目は国語だった。

キーンコーンカーンコーン♪

チャイムが鳴った。
入ってきたのは…



あの、新しい先生だった。


先生は、
「僕の名前は、荒井です。
主に、国語を担当しています。
よろしくお願いします。」

と丁寧に自己紹介してから、ホワイトボードにでかでかと「荒井」と書いた。
ホワイトボードの上らへんに手が届かないらしく、背伸びしていた。
それがまた、面白かった…。

その後は、普通に授業に入った。



入ったんだけど…。
この先生、授業うますぎっ！
平本先生もわかりやすかったけど、比べ物にならない…。

あっという間に、授業が終わった。

私は、授業が終わった後、すぐに紫乃のところへ向かった。

「紫乃！あの先生、わかりやすくなかった？しかも面白いし！
これ、大当たりじゃない？」

私が興奮ぎみに話すと、紫乃は若干呆れながら

「美織、興奮しすぎ。まあ、確かにわかりやすかったけどね…。
私、国語の授業で初めて面白いって思ったよ。」

と言ってくれた。
それがなんだか嬉しくて、私はしばらくテンションが高いままだった…。