「蓮次くん……」
「な、何だよ……」

上目遣いで見るなよ、心臓がバクバクいってる。

「その……衣装、試着してくれる?」
「は……?」
「……と、とりあえずこっち来てほしいの~!!」

みんなの視線が集まって恥ずかしいのか、結愛は俺の袖を引っ張ったまま女子の集まりの方へつれてかれる。

「いいな~、レジ!!」
「可愛いなあ、結愛ちゃん~!!」
「っ、うるせぇ、黙れ!!」
「赤くなって~、桐谷くん可愛い~!!」

熱くなる顔、騒ぐクラスメイト。

俺を引っ張っる結愛の耳も赤い。

「初々しいね~!!」
「そ、そんなことより!!蓮次くん、これ試着して!!」
「……わかったよ、着ればいいんだな?」
「うん……ありがと!!」
「て、ことで。結愛ちゃんも着替え手伝ってあげて♪」

トンと背中を押されて俺と結愛は試着ゾーンに入れられた。

「……制服の上からでいいよな?」
「うん、だいじょうぶ……」
「ワイシャツは脱いでね!!」
「……はい。」