孤独な世界で二人きり。






「名前は篠原理緒…事情があって声を出すことができないんだ。




仲良くしてやってくれ」









軽く頭を下げて、相変わらずの無表情のまま席についた。








そして一通り話を終え休み時間になるやいなや机の周りには人集りができてしまった。









「何処からきたの?!」



「どうして声が出せないの?!」




「学校案内しようか?!」







煩くて全ては聞き取れなかったけど、私は話す時専用のメモ帳に言いたいことを書いて周りに見せた。








”余計なお世話は焼かなくていい”





”他人の事情に口を出さないで”









それを見ると周りにいた人達は私を軽蔑するように見て、離れていった。









やっぱりこの方が楽だ。そんなことを思いながら窓の外に視線を移した。