「きゃーー!なんであの子なの!?」




「あたしの方が断然可愛いのに」



そんな声がどことなく飛んできたけど
この胸の高鳴りは抑えられなかった

なんとでも言えばいい

そんなの、全然気にならない

呼ばれたのはあたしなんだから



「...うん、いいよ」


平然と答えるのに必死だった
断る理由なんてなかったんだ


告白…まさかね

でも…もし、本当に…




「あのさ、前から思ってたんだけど」


いつもは自信満々でも頭をポリポリかいて、思いのほか緊張して見える



次に出てきた言葉は想像を遥かに超えていた



「山口さんさ、俺のこと好きでしょ?」







「・・・・・・は?」

ちょっ、ちょっと待って。