非常階段を上り、屋上へのドアを見ると、
「「立ち入り禁止……。」」
しまった。
うちの学校は、去年から屋上へ行くのが禁止されたんだった。
「あ。これって確か去年イジメで亡くなった子がいたからじゃな…」
「違うんじゃない!!??」
「でも…」
「お昼!!……食べよ!!時間結構過ぎちゃってるよ?」
「わ!!ほんとだ!!じゃあもうこの階段のとこに座って食べよ!」
「……………。」
突然振られたヒカリの話題に、私は動揺が隠せていただろうか…。
千笑の言ったことは当たっていた。
屋上が使えなくなったのはヒカリの自殺が引き金だった。
この学校の職員が、これ以上自殺者が出ては困ると、去年から屋上を閉鎖した。
でも、ヒカリが自殺したのは自宅。
だから、ヒカリのせいと断定させるのが嫌だった。
ヒカリは悪くない…… 悪いのは……………
「………ちゃん。愛子ちゃん!!??」
「え!?」
「今日何で教室じゃなくて違うとこがいいって言ったかというとね、」
「うん…。」
