―――翌日 私はいつものように目覚め、いつもと同じ時間に家を出た。 本当は学校を休んだり、遅刻したりしたいけど、家にいても家族の邪魔になるだけだから…。 いつからか、これが私が学校へ行く理由になってしまっていた。 でも、今日は少し違う。 いつもの恐怖心からのドキドキとは、何か違う別のドキドキが私の中に混在していた。 その正体はきっと彼なんだろうと、心では分かっていたが、私はなぜか頭で分からないふりをした。