「先生が来てる!!!!!!」





突然龍が廊下を見ながら叫んだ。





その声に反応し、タクミは私から手を放し、佐野を起こす。


「佐野!逃げんぞ!!」


そう言って佐野とタクミは走って後ろの戸から出ていった。





すると、外では先生の声がする。



「どした?龍?」


「あれ?喧嘩してるっぽかったんすけど……

誰もいませんでした(笑)」

「訳のわからんヤツだなぁ(笑)」


「さっきまでいたんすけど…サーセンシタ。」


「まぁいい。暗いから気を付けて帰れよ〜。」


「ウーッス!!」





助かった。