「龍、見物人連れてくんなよ。タクミがやりずれーだろ。」


龍はまだ黙ったまま。


連れてこられた男子生徒は、私と目が合うと下を向いた。





「おいおいお前も童貞さんですか!?ちゃんと顔上げて見とけって(笑)
なかなか見れねーぞ!?」





タクミは佐野の言葉を皮切りに、大きく筋肉質な手で、荒々しく身体に触れてくる。





「ウッ……」





「マジ俺…………この子超タイプ……。」





今度は下半身を触り始める。





怖い…。
この人は本当に何をするかわからない。





私、これ以上コイツらに遊ばれたら………





また壊れそう。





「ハァ………ハァ………」





息がつまり始める。





「佐野、コイツ息上がり始めた。」



「興奮してんじゃね?(笑)


「「ハハハハハハ!!」」





笑い声がうるさく頭に響く。

強ばりからますます呼吸がしづらい。



「ハァ……ッ…ハァ…ハァ…」



そこへ、タクミが口に舌を入れてこようとする。




ホントニヤメテ………





――助けて