そして佐野は私の口に舌を入れて、手はスカートの中へ入って行く。





私は泣き続けた。


なにもできず、ボロボロにされて、汚れていく自分が嫌だ。


今日は千笑と出会えた大切な日なのに……。


大事な大事な記念日が、汚く、黒く、汚れていく。





そして、佐野が一通り遊び終えた。


「タクミ、もう耐えれんべ(笑)」


「おう…俺やべぇ。」


「変わってやるよ。」


そういって今度は佐野に腕を掴まれる。


「あれ?龍は??」


「そういえばアイツいない…。」


「童貞だからビビって逃げたんじゃねーの?」


「「ハハハハハハ」」


そう言ってタクミは我慢していたものを吐き出すかのように、荒く制服を脱がそうとしてくる。



「………お願いだから……
…もう…………」



そんな言葉が届くはずもなく、タクミは続けた。


疲れ切っている私は、目に涙を溜めることしか出来なかった。