教室に入ると一番に目についた。
やはりアイツはいた。
私と目が合うと、アイツはニヤリと笑みを浮かべ、また仲間たちと談笑し始めた。
「アイツ!元四組の親友殺した奴。『日向 愛子(ヒナタ アイコ)』。」
ゾクッ……
アイツがさっそく仲間に私のことを吹聴するのが聞こえてきた。
アイツらもすぐ、
私のことを軽蔑し始めるのだろう。
佐野に警戒しながら、私は前の方にある自分の席に着いた。
そして、周りが騒がしい中、私はチャイムがなるまで、一度も顔を上げることなく待機した。
(早くチャイムがなればいいのに……。)
教室にいるのに隔離されてるような気がした私は、そう考えることしか出来なかった。
