アイツがいないことだけを願い、自分のクラスの名簿から名前を探し出す。 サノカイト…… サノカイト……… サノ………… 『佐野 海斗』 指が止まる。 息が上がる私。 またあの日々が始まる。 アイツからは逃れられないんだ…。 私は頭が真っ白になり、もう何も考えられなくなった。 ここから残り一年。 一年さえ過ぎれば卒業出来るんだ――――― そう自分に言い聞かせ、教室へ向かった。