瀬織's母side




瀬織がお風呂に入ったのを確認してから、私は電話をかけた。





ぷるるるるる ぷるるるるる


3コールで出た。



「はい、山平(やまひら)ですけど」



「もしもし、啓太くん?」



「瀬織のお母さん?」



私は、啓太くんに電話をかけた。





「今日、多分瀬織、啓太くんのこと空くんと間違えてたでしょう?」




「はい…」



啓太くんの声が沈んで行くのが分かる。