終わりを見てからはじまる物語。【仮】




あたしは10月なんて疎か
夏まで生きてられるのだろうか

そう思ったら
急に怖くなってきた。


「…泣くな」


立ち上がって抱きしめてくれる


いい匂いのする蓮




なぜか本音が


「…っもっと…
もっと…!!走ってたかったよ…っ!!!」


漏れてしまうーーーーー…


「せっかくの
クリスマスパーティだったのに…
あたしのせいでめちゃくちゃに
しちゃって…っあたし……」


「うん」


「また来年、なんてみんな言うけど…
あたしには来年なんて、なくって…」

「うん」

「みんなには貧血だなんて
嘘ついて、でもこれからもきっと
病気は出てくるし…っ
脚の怪我なんてほんとは…っないのに
春までに治るなんて
そんなこと…ないのに…っ」


「うん」


「…っもっと
蓮とおなじ世界に…いたいのに……っ」