終わりを見てからはじまる物語。【仮】



優羽のお母さんが
出て行くと
病室にぽつんと取り残された俺は
どしたらいいかわからなくて
とりあえず適当な椅子に腰掛ける。





「…大丈夫、だよな…?」



そんな独り言は
宙に消えていく。



「…いなくならないよな…?優羽…っ」




この言葉も
宙に消えていくはずだった。


「…ふーん。
お前、あいつのこと好きなんだ?」



「…っ?!」



突然の声に振り返ると
ドアのあたりに
見覚えのある顔があった。