「優羽…本当にいけるのか?」 「やだなぁ、奏多 今更やめるわけないでしょ?」 「…危ないと思ったら 俺は止めるからな…」 奏多の手にはストップウォッチ。 あたしは陸上競技場の 1本のスタートラインの上。 競技場には あたしたち以外には 誰もいない。 「全力ったって 今度の大会突破できるレベルで いいんだからな…?」 「心配性だね、まったく」 あたしは 病気を宣告されてからはじめて 800メートルを全力で走る。