ザァーーーー…
お母さんと、お父さん。
今頃家で泣いてるのかな…
「雨…走りたいな…今すぐ」
少し頭が混乱してる。
現実を受け止め切れない。
…これは現実なのかな…
「走ってくれば?」
ドアの方から低い声が聞こえた。
「…へ…?」
あたしと同じくらいの
男の子が
あたしに近づいてくる。
背が高くて
少し茶色がかった髪。
かっこいい…
「やっぱり入院なんだ?」
え…
「やっぱりって…」
「俺、倉田蓮。
ここに入院してんの。ヨロシク。」
「…よろ、しく…」
不思議な…人だな。
どこも悪くなさそうなのに
入院してるの?
…でもこの人…
きっと、ココに慣れてる…。

