終わりを見てからはじまる物語。【仮】



「優羽ちゃん、目を覚ましたかな?」


白い白衣に身を包んだ
お医者さんがドアから
ズカズカと入ってきた。


「あの…」


「うん…落ち着いたみたいだね。
親御さんには僕から話すから、
佐藤サン、優羽ちゃんに」


「…はい、」



お父さんとお母さんは
別室に連れて行かれて

あたしと佐藤サンと呼ばれた
看護婦さんだけが
病室に残った。


「優羽ちゃん、だっけ」

「あ、はい」

「ここの看護婦してます、
佐藤香奈です。よろしくね」


にこっと笑うとえくぼの出る
可愛い人だな…


「あのね、優羽ちゃん。

優羽ちゃんはーーーーー…」


なにかわけのわからないことが
目の前で起こって

そんなとき頭が真っ白になるって
こんな感じなんだろうな、って
思った。



あたしは病気なの…?


こんなぴんぴんしてるのに?

昨日まで走り回ってたのに?



…余命なんて、知らない。


なんで…

なにそれーーーーーー…