「オリオン座、くらいは
知ってる?」
まるでプラネタリウムみたいに
鮮明に見える
「…うん…」
すごい
綺麗……
ーーヒュッ
「…いたっ」
身体に何かが当たったと
思ったら
こっちを見て蓮が
ニヤッとしていた。
「ちょっと!」
あたしも雪だまをつくって
投げ返すけど
「…へたくそ」
全然当たらない
「うーーーーー」
「こっち来いよ」
そんな顔で言わないで。
「寒くない?」
なんて言って
手をさらっと繋いじゃうから。
「ん…平気だよ…」
蓮のことが見れなくて
綺麗な星空をただ
見上げることしか出来なくて。
「…ユウ、知ってる?
星の光が地球に届くには
何億年もかかるから
今見えている星は
もしかしたら
もう存在していないかもしれない」
「…今見えている星は
……本当はないかもしれない…」
「うん」
あたしが見ている先には
何もないかもしれなくて
何億年にも前に発した光を
今やっと見ていて
…なんだか切なくなる。

