「舞…ほんとに告るの…?」

問いかけてくるのは親友の 海風 捺加

うみかぜなつか。

「うっ…うん!だってうじうじしててもなにもはじまらないじゃん!」

「てかさ、なんで山内要?斎藤君の方が断然いいだろ♡ほんと斎藤君好き〜♪…つか、喋ったこともないんでしょ?山内要と。」

「うっ…」

山内 要とは、私の好きな人。
すっごくイケメンで、王子様みたい!

そう言って1人にやけている間に、

呆れた捺加は帰ってしまった。

「うぇっ?!なつかひどいー!!」

「どうしたの…?」

「ほぇっ?捺加?」

「ははっ…違うよ。」

「うっ…うぇっ?!」

目の前にいたのは、山内 要だった。

「うぇってなんだよ、ははっ」

やばいっ!

かっこいい…!!

「あ…あの…どうしたんですか?」

「敬語じゃなくて大丈夫だよ。えと…」

「あっ、私舞っていいます!」

「舞ちゃん…?にこっ」

「はっ…はいっ…あっ…うんっ!」

やばい…緊張しすぎてなに言ってるのか

分からん…

「ははっ…こんな放課後に残ってどうしたの?」

「えっ…えと…特に…」

「告白?」

「えぇっ?!ちちちちがっ!!ちが…います…よ…?」

怪しすぎる…

「図星かな?好きな人いるんだー…。誰?」

直球…

「…… ……。」

「…誰?」

うぅ…貴方ですなんて言えないよ〜…。

「え…っと…斎藤 裕也君が好きなんだ」

とりあえず…もう一人のもて男斎藤 裕也君で…。

「…… ……。」

「えっ…と?」

「そっかー!じゃあ、俺協力するよ。裕也と仲良いし。ね?」

「えっ…」

「じゃあ、まずはいきなりだけど二人で遊ぶ約束をしてみよっか!」

「えぇっ?!ちょっ…まっ…」

「使えるツテは使った方がいいよ?」

「うっ…はいぃ…」

こうして私は今週の日曜日に裕也君と遊園地で遊ぶことになってしまったのでした。

裕也君とか…話したことないよ…