しばらくして、入学式が始まった。
新入生は全員並んで、先輩方や父母のみんなに拍手で迎えてもらった。
「(..上履き持ってきてて良かった)」
会場はやっぱり体育館。上履きは履いてない人が大半であった。せっかくの入学式、靴下で過ごすのはどうかと思う。別にそこまでこだわることでもないけど。
入学式はお決まりの校長の挨拶。生徒会長の歓迎の言葉など、眠くなるような内容ばかり。本気で早く帰りたいです。周りのみんなも退屈そう..それぞれ欠伸したり、しまいには俯いて寝てる生徒もいる。私も寝てしまいたい。こういう式典はどうして長い話しかしないんだろう。これも疑問です。
全体で入学式は1時間弱ほどだった。
おまけにずっと立ちっぱなし。普通椅子を用意するもんじゃないのか。足が痛くて堪らない。
最後の教頭からの閉式の言葉が終わり、拍手をしながら私はため息を吐いた。
「...やっと終わった。」
みんなもやれやれと言った感じ。
そして新入生の私達は体育館から再びでて、クラス表を見に行く。クラス表は玄関の前のスペースに掲示板と共に設置されていた。
「.........」
凄い人の量...みんな自分のクラスを早く知りたいんだろう。私も気になるけど。これじゃあ表が見れない。
所々で歓喜の声が聞こえてくる。友達と同じクラスになれたという女子達の甲高い声。高校では同じ中学出身の友達が唯一の顔見知りだ。その友達と離れては先が思いやられる。だからみんなクラス表を食い入るようににらんでいる。自分と友人の名前を懸命に探しているのだ。
もちろんこの団体の中には、私と同じ中学校からの新入生もいる。それぞれ喋ったこともあるし、親しくないわけでもないけど....そんなに馴れ馴れしい関係でもない。同じクラスじゃなくても気にもならない。
そんなこんなで、私はおとなしく人々の群れの1番後ろで空くのを待っていた。
徐々にクラスを確認した人達が自分の教室に向かう。これから各クラスでの初めてのホームルームが待っているのだ。
やっとクラス表の前が空いてきた。
私は歩み寄ってゆっくりと自分の名前の位置を確認する。
まずは1組... ........... .......無い。
次は2組...颯。桜井。..小澤...!あった!..小澤理香。......理香?....誰。人違いでした。私の名前はここにも無かった。
3組.....んー.......いないな......
ん?小澤。下の名前は?......彩恵!小澤彩恵!今度こそ私の名前だ。
4組にも小澤彩恵という名前は無かったので、私は3組で確定である。
番号は女子の14番。同じ番号の男子は矢崎 煌という名前らしい。
多分読み方はやざき こう。であろう。聞いたことないから少なくとも私と同じ中学ではない。前の番号の咲田 詠美(さきた えいみ。かな?)という女子も知らない名前だ。
.....1年3組。それが、これから私が1年間過ごすクラス。
私は足早に教室に向かった。
教室に入ると、まだ先生はきてないらしく。席に座らないでお喋りしているクラスメイトが何人かいる。
私は14番と書かれたシールが貼られている席に座り。頬杖を付いて周りを見渡す。この様子をみると騒がしいクラスになりそうだな。でも悪い人はいなさそう...。
そういえば私の隣の煌とかいう..一応顔ぐらいは合わせとこう。よろしくぐらいは私だって言える。
「..あの、隣、よろし......く.....」
でも私は隣で顔を伏せてた男子が顔を挙げると同時に絶句した。
…ちょっと……嘘でしょ…
「ん?...あぁ!赤メガネ!!」
この人は!
新入生は全員並んで、先輩方や父母のみんなに拍手で迎えてもらった。
「(..上履き持ってきてて良かった)」
会場はやっぱり体育館。上履きは履いてない人が大半であった。せっかくの入学式、靴下で過ごすのはどうかと思う。別にそこまでこだわることでもないけど。
入学式はお決まりの校長の挨拶。生徒会長の歓迎の言葉など、眠くなるような内容ばかり。本気で早く帰りたいです。周りのみんなも退屈そう..それぞれ欠伸したり、しまいには俯いて寝てる生徒もいる。私も寝てしまいたい。こういう式典はどうして長い話しかしないんだろう。これも疑問です。
全体で入学式は1時間弱ほどだった。
おまけにずっと立ちっぱなし。普通椅子を用意するもんじゃないのか。足が痛くて堪らない。
最後の教頭からの閉式の言葉が終わり、拍手をしながら私はため息を吐いた。
「...やっと終わった。」
みんなもやれやれと言った感じ。
そして新入生の私達は体育館から再びでて、クラス表を見に行く。クラス表は玄関の前のスペースに掲示板と共に設置されていた。
「.........」
凄い人の量...みんな自分のクラスを早く知りたいんだろう。私も気になるけど。これじゃあ表が見れない。
所々で歓喜の声が聞こえてくる。友達と同じクラスになれたという女子達の甲高い声。高校では同じ中学出身の友達が唯一の顔見知りだ。その友達と離れては先が思いやられる。だからみんなクラス表を食い入るようににらんでいる。自分と友人の名前を懸命に探しているのだ。
もちろんこの団体の中には、私と同じ中学校からの新入生もいる。それぞれ喋ったこともあるし、親しくないわけでもないけど....そんなに馴れ馴れしい関係でもない。同じクラスじゃなくても気にもならない。
そんなこんなで、私はおとなしく人々の群れの1番後ろで空くのを待っていた。
徐々にクラスを確認した人達が自分の教室に向かう。これから各クラスでの初めてのホームルームが待っているのだ。
やっとクラス表の前が空いてきた。
私は歩み寄ってゆっくりと自分の名前の位置を確認する。
まずは1組... ........... .......無い。
次は2組...颯。桜井。..小澤...!あった!..小澤理香。......理香?....誰。人違いでした。私の名前はここにも無かった。
3組.....んー.......いないな......
ん?小澤。下の名前は?......彩恵!小澤彩恵!今度こそ私の名前だ。
4組にも小澤彩恵という名前は無かったので、私は3組で確定である。
番号は女子の14番。同じ番号の男子は矢崎 煌という名前らしい。
多分読み方はやざき こう。であろう。聞いたことないから少なくとも私と同じ中学ではない。前の番号の咲田 詠美(さきた えいみ。かな?)という女子も知らない名前だ。
.....1年3組。それが、これから私が1年間過ごすクラス。
私は足早に教室に向かった。
教室に入ると、まだ先生はきてないらしく。席に座らないでお喋りしているクラスメイトが何人かいる。
私は14番と書かれたシールが貼られている席に座り。頬杖を付いて周りを見渡す。この様子をみると騒がしいクラスになりそうだな。でも悪い人はいなさそう...。
そういえば私の隣の煌とかいう..一応顔ぐらいは合わせとこう。よろしくぐらいは私だって言える。
「..あの、隣、よろし......く.....」
でも私は隣で顔を伏せてた男子が顔を挙げると同時に絶句した。
…ちょっと……嘘でしょ…
「ん?...あぁ!赤メガネ!!」
この人は!