『先輩、好きです
付き合って下さい』


高校に入って半年。


私は一目惚れをした。


「気持ちは
嬉しいんだけど
ごめんね、オレ
女の子に興味ないんだ」


一瞬、思考停止した。


『先輩は
所謂ゲイ何ですか?』


つい聞いてしまった。


「そういうこと」


それじゃ、仕方ないね。


『聞いて頂いて
ありがとうございます』


私はお辞儀をして
踵を返して教室に
戻ろうとしたのだが
先輩に呼び止められた。


「あのさ、」


もしかして、私が
「先輩はゲイです 」って
言うとか思ってるのかな?


『私、
言ったりしませんから』


「それはそれで
有り難いんだけど
それ以前に
気持ち悪いとか
思わないの?」


そっちの
心配をしてたのね。