学校に着いた私達。

クラスが違う多恵とは別れ、教室に入る。


「おはよー」


私は席につき、SHRまでの時間を、友達とお喋りをしながら過ごす。


「ねぇ、ちょっといい?」


声のした方を見上げると、先輩であろう女の人が三人、私を睨んでいる。


「えっと……、私、ですか?」


なんか怖いな……


そう思いながら尋ねる。


「そう、あなた」

「な、なんでしょうか……」


さっき多恵が言っていた事を思い出す。


『漫画みたいに呼び出されたり、上履きに画鋲が入っていたり……』


画鋲はさすがにないとして……

ま、まさか……ね?


「いいから、ちょっと来なよ」


私の腕を引っ張り立たせる。

そして、私の腕を掴んだまま教室から出る。