えっ!?

キ、キ、キス?

私は驚き、目をぎゅっと瞑る。

すると雨宮先輩は


チュッ――…


私のおでこに軽くキスをした。


「えっ……」


雨宮先輩がキスした場所に驚き、私は目を開け雨宮先輩を見る。


「ここの方がよかった?」


雨宮先輩はそう言いながら、人差し指で私の唇に触れる。


「えっ?いや、えっと……」


雨宮先輩に触れられるだけで、ドキドキする。

触れられているだけで、こんなにドキドキなのに、キスなんてしたら……

顔を真っ赤にし、どうしたらいいかわからないでいると


「冗談だよ」


雨宮先輩はクスクスと笑う。


そして、また私の頭をグシャグシャとし


「また明日ね」


そう言って、帰って行く。


そんな雨宮先輩の後ろ姿を、ドキドキしながら見送った――…