部室の中の恋人

中学の時から、ずっと雨宮先輩の事が好きだった。

何度も諦めようとしたけど、諦められない。

フラれても、それでもずっと好きな気持ちは変わらなかった。

諦めが悪い事は、私だってわかっていた。

だけど、諦められないくらい、ずっと好きだった人からの嬉しい言葉。

そして、その言葉を聞いて、溢れてくる涙も止まらない。


「先輩……。私を雨宮先輩の彼女にして下さい」


私は目に涙を溜めながら、雨宮先輩をまっすぐ見つめ、笑顔で答える。


「よかった……」


私の答えにホッとした表情になる雨宮先輩。

掴んでいた腕をグイッと引っ張り、私をぎゅっと抱きしめる。


「もう、絶対、麻美佳ちゃんの事、泣かせたりしないから……」


そして、そう耳元で囁いた――…