気持ちを伝えた日以来、雨宮先輩と同じ空間に居るのは、やっぱり気まずかった。

と言っても、雨宮先輩は普通に接してくれている。

ただ、私が少し避けていた。

そりゃそうだよね。

だって、私はフラれているのだから、どう接したらいいのかわからない。


今までも雨宮先輩は私の事を可愛がってくれていたし、何かと手伝ってくれていた。

可愛がると言っても、それはもちろん後輩としてだし、手伝うと言っても、今までは家庭科室に行かない日だけだったけど。

だけど、あの日以来。

雨宮先輩は毎日、私に話し掛けてくれるし、後片付けを手伝ってくれる。


ただ、


「手伝うよ」


と、雨宮先輩が言ってくれても


「大丈夫です」


と、私は断っていた。