部室の中の恋人

「麻美佳ちゃん?」


雨宮先輩は、立ち止まって俯いている私の顔を不思議そうに覗き込む。


「えっ?あっ……、すみません」


雨宮先輩の整った顔が、すごく近くにある。

好きな人がすごく近い距離にいる。

その恥ずかしさで、顔が熱くなっていくのがわかる。


「あのっ、雨宮先輩……」


私は顔をパッと上げ、勇気を出して訊ねてみる。


「その人と付き合うんですか?」と――…