部室の中の恋人

帰り道――…


「家まで送るよ」


雨宮先輩はそう言ってくれたけど、それを断り、私が怪我をしている雨宮先輩を家まで送る事に。


「雨宮先輩、ちゃんと安静にしていて下さいね」


病院での診断は、“軽い捻挫”だったのだけど、病院の先生に「1週間は走り回るな」と言われたらしい。

歩きにくそうにする雨宮先輩に右肩を貸している私。

肩を貸しているだけなんだけど

“雨宮先輩に触れられている”

そう思うと、全神経が右肩に集まる。

それに、雨宮先輩と二人きり。

その事にも、すごくドキドキしている。

しかも、話す時に雨宮先輩の事を見上げると、すごく顔が近かった。

自分でも、顔が赤くなっていくのがわかる。