部室の中の恋人

「そう!病院っ!!」


多恵は急に大きな声を出し


「まみっ!先生が先輩に付き添えって」


そして、にこっと笑って私を見る。


「えっ?私?」

「うん、そう。まみ」


きっぱりと言い切ったかと思うと、多恵はにやっと笑う。

そんな多恵の表情を見て、私は思った。

きっと先生は、私か多恵、もしくは山野先輩のうち誰でもいい、と言ったのだろう。


だけど、多恵の事だ。

多恵は私の気持ちを知っている。

全く行動しない私を見兼ねて、私が付き添う事を決めたのだろう。