部室の中の恋人

「だって、腹減ってんだから仕方ないだろ」


長谷部先輩は、菜月先輩が怒っている事を気に止めていない感じで答える。

そんなやり取りが微笑ましくて


「仲いいですね」


と、無意識に呟いていた。


「えっ?あぁ、私とあき、幼なじみだから」

「えっ!?長谷部先輩と付き合っているんじゃないんですか?」


私はこの間、初めて菜月先輩に会った日に感じた事を思い出しながら聞く。

すると


「ないないない!」


菜月先輩に爆笑された。


「そんな事より、麻美佳ちゃんと多恵ちゃんも食べて」


菜月先輩は、ドーナツを渡してくれる。


「ありがとうございます」


私は菜月先輩の作ったドーナツを食べながら、辺りを見渡す。