部室の中の恋人

えっ?

今、雨宮先輩“可愛い”って言ってくれた?

そんな事、今まで誰にも言われた事ないのに……

嬉しすぎて、私の頭は真っ白になる。

きっと、顔もみんなにわかるくらい、真っ赤になっていると思う。


「雨宮先輩、まみの事好きなんですか?」


拓真が何か期待感を込めて聞いている。


そんな事、わざわざ聞かなくてもいいのに!

雨宮先輩は“可愛い”と言ってくれた。

だけど、それはきっと……

いや、絶対にお世辞なだけ。

別に私の事が好きとかそんなんじゃない。

だって、雨宮先輩が私の事を好きになるなんて、有り得ないよ……

私だって、それくらいわかっているのだから、わざわざ現実を突き付けるような事しなくていいじゃん。