部室の中の恋人

中学時代の事を思い出していると


「麻美佳ちゃん、どうかした?」


その声でハッとする私。

気が付くと、雨宮先輩は私の顔を覗き込んでいた。


「えっ、あっ、いや……」


あまりの顔の近さに、私の心臓は煩くなるし、顔も熱くなる。


「そうだ!今、拓真から聞いたんだけど、麻美佳ちゃん、マネージャーになってくれるんだって?」


そんな私を全く気にせず、聞いてくる雨宮先輩。


「えっと、それは……」


拓真が勝手に決めた事であって、私はまだ“やる”なんて言ってないんだけど……

雨宮先輩が目の前にいる。

その緊張もあって答えられないでいると


「えっ?違うの?麻美佳ちゃんみたいな可愛い子がマネージャーになってくれると、嬉しいんだけどな」


雨宮先輩はそんな言葉をさらっと言う。