部室の中の恋人

後片付けを終えた私は、着替えて部室に向かう。

そして、部室のドアをノックしドアを開ける。

みんなはもう帰ったみたいで、今、部室にいるのは雨宮先輩一人。

中へ入ると


「麻美佳ちゃん、ここに座って」


部室内のベンチに座っている雨宮先輩は自分の隣を叩く。

私は言われた通りに雨宮先輩の隣に座る。


「ねぇ、麻美佳ちゃん。何で話してくれなかったの?」


雨宮先輩は私の方を見ながら、優しく尋ねる。


「あの先輩達に『言うな』って言われて……。もし雨宮先輩に話したのが、あの先輩達にバレたら……、何をされるかわからなかったし、怖かったから……」


私は俯きながら答える。


「俺ってそんな頼りない?」

「そんな事ないです!」


雨宮先輩の言葉に私はパッと顔を上げ答える。


「じゃぁ、何で瀬戸には話して俺には話してくれなかったの?」


雨宮先輩は真剣な表情で、私をじっと見つめる。