部室の中の恋人

「まみが連れて行かれた事を話した時の雨宮先輩の顔……。すげー必死だったよ。本当にまみの事、大事に思っているんだって。そう感じた」


そう言うと、瀬戸は私をまっすぐ見つめ


「俺、まみの事諦めるわ。これからは友達として、よろしくな」


そして、私の背中をポンッと叩き


「じゃ、おつかれー」


そう言いながら走って行った。

瀬戸には申し訳ないけど、瀬戸のおかげで、雨宮先輩の気持ちを知れた。

そして、今回も瀬戸にたくさん助けられた。

瀬戸の後ろ姿を見ながら


ありがとう


心の中で、そう呟いた――…