部室の中の恋人

悩んでいると、雨宮先輩が私達に気付き、こっちに歩いて来るのが見える。

雨宮先輩の肩越しに、あの先輩達が私を睨んでいるように感じる。

はっきり見えているわけじゃないけど、そんな感じがする。

それが少し怖くなり俯いてしまう。


「麻美佳ちゃん、帰ろう」


私達の所まで来た雨宮先輩は、優しく声を掛ける。


「は、はい」


私は顔を上げ雨宮先輩を見る。

すると、雨宮先輩は私を見て優しく微笑んでくれていた。

そんな雨宮先輩に私はドキドキする。

だけど、帰るにはあの先輩達の前を通らなきゃいけない。

嫌だな……


「私達も帰ろうか」


私の不安に気付いてくれたのか、はるか先輩は拓真に声を掛けると私を見てにこっと笑う。


そして、拓真とはるか先輩、雨宮先輩と私と多恵……

よくわからないメンバーで、あの先輩達がいる校門を通る。

その時、先輩達からの視線を感じる。

多分、私の事を睨んでいたのだろうけど、とにかく怖くて俯いていた。