部室の中の恋人

何で拓真が、私が立ち止っている原因に気付いたのか疑問に思っていると


「あの子達、雨宮くんの事、好きだからね……」


拓真の隣にいる先輩が雨宮先輩達の方を見ながら呟く。

拓真もだけど、何でこの先輩も分かったのだろう。

そんな事を考えていると


「えっと……、まみちゃんだっけ?大丈夫?」


先輩は視線を私に移し、声を掛ける。


「えっ?」


いきなり話し掛けられ驚く。

そして、何が大丈夫なのか、何で心配されているのかわからず、答えに困っていると


「私も拓真と付き合う前は、よくいわれのない事を陰口で言われていたからね……」


顔をしかめながら言う。


「何ではるか先輩が?」


拓真は隣にいる先輩、はるか先輩を見る。