「なぁー、まみー!うちの部のマネージャーやらねぇ?」
それは、高校に入学し、学校生活にも少しずつ慣れてきたある日の放課後。
同じ中学出身で、その頃から仲が良く、高校でも同じクラスになった拓真(たくま)が、帰ろうとする私の鞄を掴む。
「へっ?何、急に」
「俺、サッカー部に入ったんだけどさ。マネージャーが3年の先輩一人しかいないんだ。だから、今、マネージャーを探していて……」
動物に例えると子犬みたいな拓真。
耳もしっぽもしゅんと下げた子犬みたいな感じで私を見ている。
でも……
「サッカー部のマネージャーって、希望者多いんじゃないの?」
「あぁ、希望者は多いけど。でも、みんな雨宮先輩目当てだから」
ドキッ――…
雨宮先輩の名前を聞いただけで、私の心臓は跳ね上がる。
雨宮先輩は、同じ中学校の先輩。
そして、私が中学の時から想いを寄せている先輩……
それは、高校に入学し、学校生活にも少しずつ慣れてきたある日の放課後。
同じ中学出身で、その頃から仲が良く、高校でも同じクラスになった拓真(たくま)が、帰ろうとする私の鞄を掴む。
「へっ?何、急に」
「俺、サッカー部に入ったんだけどさ。マネージャーが3年の先輩一人しかいないんだ。だから、今、マネージャーを探していて……」
動物に例えると子犬みたいな拓真。
耳もしっぽもしゅんと下げた子犬みたいな感じで私を見ている。
でも……
「サッカー部のマネージャーって、希望者多いんじゃないの?」
「あぁ、希望者は多いけど。でも、みんな雨宮先輩目当てだから」
ドキッ――…
雨宮先輩の名前を聞いただけで、私の心臓は跳ね上がる。
雨宮先輩は、同じ中学校の先輩。
そして、私が中学の時から想いを寄せている先輩……