三日月の魔法使い



「どうかした?」


首を傾げる可愛らしい仕草さえ自分のものにしているこの長身美女はすごいとおもう


でもそんなの気にしてる余裕なんかなくて、


私は彼女の首もとにある三日月ばかりに目がいってしまうわけで、



「あ、わかった!名前でしょ!私は水城イザベラ!ベラでいいよ絵馬ちゃん!」


「え、あ、うん。あれ?私名前言ったっけ?」

私たちが会ったのは私が転んでから。
わたしは一言もしゃべっていないはずなんだけど…


一瞬ベラは表情を歪ませた気がするけど、すぐにもとの笑顔に戻った


「…自己紹介の練習。廊下でしてなかった?」


ぽっと顔が真っ赤になるのがわかる。


は、はずかしすぎる…


「ふふふ…可愛いのね絵馬ちゃん、いいお友達になれそう!」


そう笑う彼女に私は笑顔で同意した。
私はこんな彼女に昔会ったことがある気がした。