三日月の魔法使い




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入学式が終わるとホームルーム教室に集まるように言われた



私は一年三組。

校舎は一番校門に近いのが一年生でその隣が二、三年生で使っているらしい


「桜井絵麻です桜井絵麻です桜井絵麻です」

ぶつぶつと自己紹介の練習をしながら廊下を進む

今から緊張しちゃってるよ…

中学の頃も確か自己紹介でえまじゃなくてうまっていっちゃってすごい笑われたっけ。



息を吸って、思いっきりドアをあけ教室に入るとだいたいの人が集まっててたくさんの人の目が集まる

ちょっと怖いな…



できるだけ目立たないように自分の席へすすもうとすると、足に何かが引っかかり自分の体が軽く浮いたのがわかる

空中で思った

ああ、私は高校でも平凡な高校生活をおくれないのかなって。


ーガシャン


「いった…」

うそでしょ私。ここで転ぶ?


おそるおそる周りを見ると明らかにさっきより視線を集めているのが分かる


少しぐらい手を貸してくれてもいいのに…

こんなんで友達できるのかなぁ?

足に力を入れて自分で立ち上がろうとすると


「大丈夫!?」

バタバタと走り寄ってくるショートヘアの女の子

よほど私のことを心配してるのか私の横にすぐしゃがみこんできて




そのおかげで顔がキスできそうなくらい近い。


わぁすっごい綺麗…

そんなショートヘアの女の子は
思わず言葉を失って見つめてしまうほどの美少女

まるで外国人みたいなハッキリした顔

ハーフかな?お父さんがアメリカ人とか?いやお母さんかな?

あーでもヨーロッパ系の顔してるかも。んー、なんかマリーちゃんって感じ


そんなことを思ってると彼女が手を差し伸べてきた

少し戸惑いながら彼女の手を借りて立ち上がって少しだけ距離をとる


「あ、ありがとう」

そう言うと彼女は嬉しそうに頷いた


でも

彼女の首もとを見て本当に驚いた








そこには私とそっくりな三日月があったから。