そんな中でやっと出てきた言葉は、


「おぉう!中国語見たいっちゃう?」


って訳の分からない発言。

自分の気持ちの浮き沈みに戸惑いながらも

まずは一旦教室に戻ることにした。


戻ってからも、さかもっちゃんとあたしとひよ

りの会話は続いた。



教卓の前で…ね。

そう、授業が終わってからの休み時間にさか

もっちゃんと喋るときは大体いつもここだって

決まってる。


「先せーいっ!」


「どうしーた~?」


「なんか他にないですか?早口コトバ♪」


ウキウキしながらあたしは聞いた。


「んー。そうやなぁ、これけっこう有名やけ
ど…」


そういいながら、ペンを走らせるさかもっちゃ

ん。あたしの目もそのペン先をおっている。


「これ、どう?東京特許許可局局長っ。」


「おーっ。やったぁーっ!練習します!」



…知っていた早口コトバだったけど、先生から

書いてもらうと特別なかんじがするな…って

またあたしなに言ってるんだろ…。