トドカナイ。~君への恋文~



「え!?これ、ほんとに坂本先生に渡すの!?」




…ひより…?え…?そういう設定なの?あたし

さっきそこの部分は冗談で言ったんだって…!

渡すつもりはないよ…?


「渡しちゃえ~!理紗ーっ!絶対これいい

って!ふふっ。理紗らしい作戦やなっ!」


そのひよりの押しにあたしは、見事負けた。

いや、別に作戦…なんか立ててなかったん

だけどね。



1時間後。

ひよりに説得されたあたしは、またあの同じ

ポエムをメモ帳に写す作業をしているところ。


「これでいいかな…?」


完成したさかもっちゃんに渡す用の…紙を

ひよりに見せた。


「おおーっ!いい、いい!行くっ?」


「え?どこに?」


「さかもっちゃんの居るところ!」



…そっか。え?じゃないよね。

ひより、ごめん、一瞬目的忘れてた!



まさか…。ほんとにこうなるとは…。しぶしぶ

ひよりと一緒にさかもっちゃんの居るクラス

がある3階に向かって歩く。

その途中に廊下ですれ違った梨乃に事情を

話すと、


「ふぉーっ!」


ってちょっと興奮気味で着いてきてくれた。