…え。これどうやって読むの?全部漢字だと
はっ…!
あたしは紙を見つめてかたまる。
とそこに、
「りょかくきひゃっき…きゃく…かく…ひゃく
にん…?」
後ろから声がしたから振り返ると、同クラの友
達、ひよりがいつの間にかその紙を覗きこんで
いたから、びっくりして思わず軽くあたしは
飛びのいた。
…んー。何であたしより先に読むのーっ!
何で…っ。
こんな不満だらけの自分らしくないキモチ、
まだ誰にも知られたくなかったし、自分でも
よくわからなくって…。何でこんなコト考えて
るの…?
しばらく何もコトバが出なくなってさかもっ
ちゃんの書いてくれた紙を持つ手に無意識に
力が入ってしまう。