トドカナイ。~君への恋文~


喋りたいけど行きたくない一心で、

ごまかすために、制服のポケットをあさる。

さかもっちゃんに背を向けて…。

出したのは、さっきもらったばかりの梨乃から

の手紙。


「これさぁ、いいこと思いついたんやけど…」


その話題を出したのにひより達には、

効か…ない…。


「ほらっ、今、めっちゃチラチラ坂本先生、

理紗の事見とるで!」


「えっ…!?」


「はーやーくーっ。ぶつかってかなぁーっ!」


「えーーーーっ!?」


「理紗が廊下におるから、それに気づいて

坂本先生も、廊下にわざわざ出てきて、

長いことそこにおるんちゃう?そうとしか思え

やんもん!ひよりにはっ!」


「えーーー?」


「だってそんなことされて、その子の事が

気にならん人なんておらんやろ~?」


「えーーーーーーーーーーーーーっ?そんなこ

とって?」


あ~。ごまかすつもりが、この子達には

逆効果。しかも、あたしまで

“そんなことって?”って引き込まれちゃって

るしっ!