トドカナイ。~君への恋文~


さかもっちゃんの姿は何度も

見たけど、何日も喋っていないせいか、

あたしはどこから話を持ってきたらいいのかが

分からなくなっていた。


そんな日が続くなか、ある日、廊下で梨乃と

ひよりで喋りながら、さかもっちゃんのクラス

の前を通った。いつもの癖で、廊下から教室の

中を何気なくのぞくと、さかもっちゃんの姿

が…。トクン…。



…う~っ。喋りたいよぉ~。でもっ…。

こんな所から話しかけたら、会いに来たって

思われちゃうかな…?///



何も見なかったような態度でそのクラスの前

をあたしは通りすぎようとした。のに…。


「さっきさ、理紗っ。坂本先生教室に

いたよ?」


ひよりがあたしの手を引っ張る。



…意地でも行かないっ!行けるかぁーっ!!

行か…ないっ!


「ぎゃっ!」


ひよりと、いつのまにか加わった梨乃の力で

あたしは自然にクルッと振り向いてしまった。

ちょうどその時、

さかもっちゃんが男子生徒と

楽しそうに出てきた、教室の入口の方向に…。


「ほらっ。理紗っ、喋りなって!」


「ほらぁっ。理紗っ!さかもっちゃんに

ぶつかって来やなぁーっ!」



…もーう、2人とも何言ってるのーっ?

あたし、そんなことしたら

直後にダッシュで逃げちゃうよ…。って…。

さかもっちゃんの方に地味に押さないでーっ!