「おぉーっ!すごいやーん。」
さかもっちゃんに久しぶりにほめられて
思わず顔がにやけてしまう。
「え~っ///エヘヘ…。それでなんか
いいタイトルないかなぁ~って…。」
「そーやなーぁ。タイトルー?」
「はいっ。タイトル…ですっ。」
「それは読んでみやな分からんなぁ~?」
いたずらっぽく笑いながらさかもっちゃんは
あたしをじっと見ながらそう言った。
その瞬間、さかもっちゃんの隣に立って喋って
いたあたしは、クルッと後ろにあった黒板の
方向に体をむけて、熱くなった顔を
隠そうとした。
…い…いや…。先生に見せたらあたし、口一生
きけなくなるよ!!//そりゃあ、タイトル考えて
もらうには見せないといけないよね…。でも…
またそんな直球で“読んでみやな”とか
言わないでよ、さかもっちゃんのイジワル男!
その様子にさかもっちゃんは首をかしげて
「え?」
と言っている。
そりゃあ、そっか。でもね、“え?”なんて
聞かれても
「先生とのラブストーリーなんだもん!」
なーんて言えやしないよ…?そんなこと言って
しまったら、大問題だ。ごまかすように
「あ、掃除掃除っ♪行ってくる~♪」
と言ってその場を去るあたし。
どうしよう…。ってちょっとだけ焦りながら。