次の日の国語の時間は一度も喋らなくて、

すごく不安だった。目も合わせられない、それ

以前に先生の、顔も見れないじゃん…。



…もうっ。さかもっちゃん、いつもより

見回り、あたしの席に回ってくる回数

多すぎだよ…っ!

普通にしているようで、どこかが不自然な先生

の態度にあたしも動揺してペンが止まる。



…うっ?あたしの後ろで止まらないでよ~っ!

後ろすごい気になるからっ!

昨日の事思い出して今は振り向きたくても

振り向けないからっ!

さっきあたしの席の前で立ち止まったと

思ったら、次は後ろかいっ!



思わずこの悪循環にツッコみたくなる。



…後ろで止まっても、前で止まっても影で

わかるからっ!どうしよう…?シャーペン…

動かせない…。どうしても昨日のこと思い出し

て問題よりも先生の事を考えちゃうよ…。

なんで、こんなにさかもっちゃんに敏感に

なってるの?あたし。

ひょっとして、さかもっちゃんより

あたしの方が不自然なことしてるのかも…っ。

先生のせいだよ…。

この気持ちも、こんな変なことしてしまうのも

っ…。

さかもっちゃんのアホぉぉぉーっ…!