その後、喋ってさかもっちゃんのくる前に
不安を少しでも少なくしようとしているところ
に、やっと来てくれた。
「…ん。来たよ?なんやった?」
「あ…。ここ人いっぱい通るからこっち!」
そう言いながら、3人で奥へ進む。進むごとに
今まで感じたことのないドキドキが増えていく
よ…。
ここまで来ちゃったんだから、もうあとには
引けないっ…。
このドキドキがさかもっちゃんに伝わってしま
わないように隠そうとしたけど、震えてしまう
手で
「これ、遅くなったけど、はいっ。」
って最後の「はい」は聞こえていたかな…?っ
てくらいの小声で、渡した。
ひよりは、
「さかもっちゃん、なんか顔ちょっと赤かった
でっ!緊張しとったんちゃう?あの先生は
分かりやす過ぎるに!」
って楽しそうに言ってるけど、顔なんか見てる
余裕なかったよ…。こんなにドキドキするのは
きっと、坂本先生、キミがあたしの中で
輝きすぎてるから。