その日の昼休み。あのおかしな空気になって
から、この時初めて廊下でさかもっちゃんに
会った。そこでひよりが
「せんせーいっ!」
って突然さかもっちゃんを、すれ違いざまに
呼んだから、またあの時のドキドキが戻って
来てしまう。
「ほらっ、理紗っ!今日渡すんでしょ?じゃあ
放課後、予約入れとこーよっ!」
「え?予約って…ひより…なに言って…」
予約…?デートじゃあるまいしっ。ひより、
なに言ってるのぉーっ?ってか、デートとか
あたしも、なに言ってるのぉーっ?
「理紗っ!照れやんと、放課後来てもらうよう
にさかもっちゃんと約束っ!な?」
「ふぉえっ?」
間抜けな声が出たと同時に、あたしは自分の
クラスの中に、隠れる場所をまずは
見つけようと逃げ込んだときには…もう
遅かった。さかもっちゃんは、教室の入口を
廊下からのぞきこんで、あたしを
一直線に見ながら、
「ん…?なんや?」
っていつものように聞いてくる。
…さっきから質問が直球すぎるって…。
みんなしてあたしを、たったの1日でキュン死
に追いやろうと…。
